体の声は、祖先からのメッセージ③ ~思春期の反抗こそ、子育てがうまくいっている証拠

「生物的には親子が一緒にいる方が意味が必要!」から始まったこのシリーズ。
もともと、生物には親子関係など無かった

追求から見えてきたのは、
【子育ての期間=外圧適応している母を真似して、後天的に知能を身につける期間】。
そのために親子は一緒にいる時間が必要だったということが分かってきました。

母親のお腹の中にいる時から共に過ごし、一体化する気持ち良さ(快の感覚)を磨く。それが全ての土台。さらに、外圧に適応する母を真似(充足)する中で、外圧や状況を掴む力を磨き、仲間と外圧適応訓練となる遊び(充足)を通して仲間を把握。仲間と連携をとれるようになっていくのです。

お母さんとぴったり一緒♪

「外圧把握・状況把握同類把握連携行動」
「へ~生物はそうだったんだ~。」なんて人ごとに思ってしまいそうですが・・・

この流れ、私たちの生活のとても大切なものと密接に関わっているのです!!!
さぁ、なんでしょう?


それは「仕事」の場面です。
仕事は全て仲間との連携行動。外圧把握と仲間の状況把握が不可欠です。

「仕事場面で仲間と一緒に成果を出していけるのか」は、
勉強以上に、この子育て期の過ごし方が大きく関わっているのです!


■幼少期(~3才)
は快の感覚を磨こう♪

危機に対するアンテナのみだと、マイナスがゼロになればそれ以上は不必要。ですが、快の感覚は感じるほどに“もっともっと”感じたくなるのが特長です。さらに『しっくりいく=快の感覚』を知れば知るほど、『しっくりいかない=不快の感覚』にも敏感になり、しっくりに向けて『探索=追求』できるようになります。この“充足をベースにしたアンテナの獲得”は、幼少期の母子関係に規定されます。


■幼児期・学童期はいっぱい遊ばせよう!

仲間と遊ぶ中で状況とセットで仲間を把握、連携行動も出来るようになる。この時期に仲間世界に出ずにこの感覚を磨けないと、社会にでてから仲間と一緒に何かを実現する力が育ちません。だから異年齢の仲間と自分たちで考えて思いっきり遊ぶ時間をたくさん作りましょう!

異年代での遊びが子供が仲間と連携する力を磨く♪

■学童期(6歳~)は離れる練習も
甘えてくる一方で「うるさいな」「ほっといて」と言い出したり・・・なかには「くそばばあ」や「一切口を聞かない」という強硬手段まで。
あの可愛かった我が子が、なぜこんなことに…子育て間違ってた?と、へこんでしまいそうですが・・・

これぞ、子育てがうまくいっている証拠!
育ってきた安心空間から広い世界へと旅立つ準備が始まっている証です。


■思春期は旅立ちの時!

体も成熟する思春期のころになると、主にメスに分泌される「エストロゲン」主にオスに分泌される「テストステロン」が急上昇することで、子供たちは精神的に親から離れていこうとします。(子供の反抗期も、まさにホルモンが関係しているのです。)

子育て終了の合図です!お疲れ様でした。

ここまで追求してわかるように、「子育ては、仕事(集団・社会の役に立つ)で必要な力→生き抜いていく力を磨く」期間。
だから、早く外に出ようとするのは喜ばしいこと!
むしろ、いつまでも親元に居続ける状態になっている方が生物的にはやばいのです! 

せっかく真っ当に育った我が子からの、体のサインを捉え違えてしまうなんて大事件。

子供が親を煙たがる、離れたがるのも、反抗しだすのも、保護された空間から新しい空間へと旅立つ時を迎えているという体からのメッセージ。
今まで何でも話してくれていた子が、親には何も話さないのに、周りの人には志や夢、今日の充足話を話しているっていうのもよくあること。対象が広がっているなんて喜ばしいことなんです。

安心した庇護空間から旅立つとたくさんの逆境や苦悩が待ち受けているかもしれません。
そんな姿に心配なるときもあるかもしれませんが、大丈夫。
幼少期に身につけた充足ベースのアンテナを生かして、周りと相談し、答えを出していけるようになっていきます。だから、きちんと旅立たせて、母と子という関係から、集団の仲間、社会の一員へと関係を変化させていきましょう。

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さぁ、ここまで体の声シリーズを展開してきましたが、皆さん気づきましたか?
ずっと母親と子供の話で雄が一切出てきません!

そうオスは、メス・子供と別世界で生きていたのです。
違う世界で生きるならば、身につける力も違うはず!

次回からは、男の子の育て方、女の子の育て方シリーズを開始していきます。