栄養学とは?【食事で得る栄養は「補助栄養」でしかない!】

栄養は、食事から得られるものである。

これは、至極当たり前のこととして人々に認識されている。

しかし、単純にこれがそうだとも言えないとしたらどうだろうか。

当たり前をそのまま受け入れるのではなく、「なんで?」と追及することがこれからの時代では求められる。

以下( http://cancer-treatment-with-diet-cure.doorblog.jp/archives/38252637.html )より引用

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人類史はずっと「飢餓との戦い」でした。現在の日本人のように、人類の中で毎日三食も安定して食べられる民族が現われたのは、長い人類史上では、ここ最近の出来事なのです。長い長い人類史の、そのほとんどが飢餓や飢えとの戦いの連続であったために、人類は「飢えている時間」のほうが遥かに長かったのですね。

それゆえ、食事で栄養を摂取することは日常的にそれほど期待できなかったので、体は『“腸内細菌の産生してくれる栄養” に頼る生命機構を身に付けた』といわけです。これを『腸内細菌依存』と言います。

現代の日本人のように一日三食の食事を満足に食べられるようになったからと言って、この生命機構は何も変わらず引き続き続行中ですから、現代の人間の体も、人類が過去の「飢餓との戦い」の実地から身に付けたこの生命機構の通りに働きます。

つまり人間の体は、まずは『腸内細菌が産生してくれた栄養』を優先的に使用し、食事から摂取した栄養(体外から摂取した栄養)は「補助栄養」として使用するのです。“腸内細菌が産生してくれた栄養” が主役であって、“経口摂取した栄養” はあくまで「補助的な栄養」なのです。

人間の体は、食事を通して経口的に「体外から摂取した栄養」よりも、腸内細菌によって産生された(腸内細菌を通して体内で摂取した)栄養のほうを優先して使用します。経口的に「体外から摂取した栄養」が主役で使用されるのではない・・、これが「栄養摂取の真相」です。食事で栄養を経口摂取する “真の目的” は、「人間の栄養にするため」というよりも、『腸内細菌にエサを与えて健全に育てることで、人間が生きるのに必要となる栄養を、腸内細菌に産生提供してもらうため』というのが、「食事の第一目的」と言えるでしょう。

体は、腸内細菌に産生してもらった栄養のほうが使用しやすいのです。

なぜならば、大昔からそうしてきたからです。

(上述のように、昔は飢餓が多く、食物が少なかったため、体は腸内細菌からの栄養提供に大きく依存していたためです)

体は『腸内細菌が産生してくれた栄養』のほうを使用することに慣れているのです。

しかも、食事で摂取した栄養はそのままでは使用できないので、たぶん体も骨が折れるのでしょうね(笑)。

体は使用しやすい栄養のほうを使います。

これが『真の栄養学』です。

日本の栄養学は「食うこと(摂取すること)」しか言えていませんが、これは『腸内細菌学』が欠如した学問だからです。

日本の栄養学はいまだ、中途半端な学問を卒業できていないのです。

早く『腸内細菌学』を取り入れた食学へと進化して頂きたいと願っています。

 

つまり、『真の栄養学』における「栄養摂取の真相」には、

食物 ⇒ 経口摂取 ⇒ 腸内細菌のエサとなる ⇒ 腸内細菌が人間が生きるのに必要な栄養を産生 ⇒ 人間の栄養となる(食事から摂取した栄養(体外から摂取した栄養)は「補助栄養」として使用される)という流れがあるのです。

食事とは「体外から栄養を摂取する」のが本当の目的ではなく、『腸内に飼っている腸内細菌にエサを与え、その腸内細菌が産生してくれる栄養を得る(摂取する)ために食事を取っている』というのが『食の真相』と言えるでしょう。

食事を通して “経口摂取した栄養” が体内で使用されるのは「補助栄養」に過ぎず、栄養摂取の主役はあくまで “腸内細菌が産生してくれた栄養” なのです。これは、日本の栄養学がまだ正式に発表できないでいる内容です。