その病気、実は、医療が作り出したものなのかも?!健康を守れない健康診断は、無駄で有害の患者濫造システム。

健康保険組合や学校で行われている健康診断については、個人的にもその効能について前々から疑問に思っていました。例えば卑近な疑問の最たるものはレントゲン検査でバリュームを飲まされることです。

実は10年以上前、私は学生時代に検査技師の方の訓練のためにバリュームを飲むバイトをしたことがあります。

ということは、医療技術の高度化にも拘わらず、恐らく半世紀以上あの不愉快極まりない飲み物を、私たちは強制的に飲まされていることになります。

聞くところではこれもバリュームを納入する業者・メーカーと医療側の癒着のせいだそうです。

現在行われている健康診断は、「無駄で有害だ」という記事がありましたので抜粋紹介します(出典は「選択」本年6月号)

(以下紹介)

・この4月に日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が検診の検査基準の変更を発表した。

中には「人間ドックは不要」という極論まで飛び出しているがピントがずれている

・日本動脈硬化学会や、日本高血圧学会は今回の改訂に否定的で「国民の健康に悪影響を及ぼしかねない」などと脅しつけたが、一方で歓迎する医者も多い

・曰く、「定期健康診断には一定の役割があるだろうが、これまでの流れ作業のような集団検診には意味が無い。医療界を中心とした健診マフィアの利権にすぎない」

・現在の健診は「健康な人に無理やり不健康のレッテルを貼っているだけでなく、無駄な検査が健康を害してさえいる」

・学校健診では長年行われてきた座高測定とギョウ虫検査が廃止されることになった。そもそも必要性が疑問視されていたもので、官僚の前例墨守の最たるもの

・厚労省の健診で検査項目が変更されると多くの医者が食っていけるかどうかの死活問題となる。そこには製薬会社や、医療機器メーカーの利権がぶら下がる

★その最右翼が「胸部レントゲン(X線)検査」だ。健診の記録は古く、150年前にさかのぼる。

1911年に施行された「工場法」が源流となり普及したが、当時の国民病である結核を診断するためであった。

・1972年に胸部X線検査が義務化されたが、既に日本の衛生状態は改善し結核の患者数は激減していた。

結核の発見という初期の目的がなくなったので「肺がんの早期健診」を検査項目に加えることで生き残った。

・ところががん専門医は「胸部X線検査で肺がんの早期健診などあり得ない」という。

実はこれは公知の事実。1991年に発表された米国における無作為調査でX線検査によっては肺がんの死亡率は減らないことが証明されている。

・医学的にはほぼ無意味なX線検査が、いまだに行われているのはこの検査で甘い汁を吸う連中がいるから。

その代表格が厚労省所管の公益財団法人「結核予防会」

国内での歴史的使命が終わった結核予防会の理事長ポストは厚労省の指定ポスト。

14年度も7億円の公金が投入されている。検診車900台を保有し集団検診を行い、年間24億円の収益を上げている。「この連中は結核が斜陽化するのを何としても防ぐためにも検診でのX線検診を死守したい」

★胃のバリューム検査もこれだけ内視鏡検査が発達してもなお、厚労省はバリューム検査を推奨している。

しかし多くの医者は自分の検診でバリュームは飲まない。

「バリューム検査はがんを予防しているのか、作り出しているのかわからない」

日本人の発ガンのうち3,2%は医療機関での被爆が原因であり、これは英国の5倍に相当する。

バリューム検査における被爆線量は単純X線の150~300倍に達する。

・「無駄な被爆」が減らないのは結核予防会のような医師の利権だけではなく、放射線技師や診断装置メーカーが食っていくためでもある(画像診断装置の市場規模は13年で2400億円)

★健康診断メニューの最後に行われる医師の問診も無駄の最たるもの

・この問診を行う医者は、日がな一日聴診器を当てるだけで一日4~5万円が手に入る。

実は小児の先天性奇形を除けば学童や成人の呼吸音や心音を聞いても何も分からない。集団検診でやっている素振りだけしている医者もいる

★血液検査も無駄な項目が多い

・検診項目が増得続けている。89年に成人病の予防と銘打って肝機能や血中脂質検査や心電図検査が追加された。6年前からはメタボ検診も加わった。

・血清中の総蛋白値は「被験者の栄養状態を把握するため」とされているが、実際には検査の精度が低かった時代の遺物で意味が無い

・肝機能指数を計るため金科玉条のごとく扱われるガンマGTPの検査も不要。

検査しなくても体重と飲酒暦を聞けば危険人物は抽出可能だ。

・血液検査は外注に出されることが多く、「検査産業を保護するために検査項目が加えられている」(ベテラン内科医)

★検診は「病人濫造システム」である

・厚労省の発表では一年間に検診を受けた人のうち、実に4割以上が何らかの「異常あり」を診断されている。

これらは当然、再検査によって市場をさらに潤すと同時に、高血圧や高血糖の「患者予備軍」を仕立て上げる。

★メタボ検診は効果無し

・毎年5千万人以上が腹囲測定と血液検査を義務付けられ、1千万人以上が保険指導を受けている。

これにより1千億円以上の検査市場が開拓された。

米国や英国の研究で、検診の実施で死亡率が低下することは無いことが、既に20年以上前に証明されているのに、

「メタボ」に飛びついたのは日本の医療界ぐらいだ。

◎結論

健保とその加盟企業、国民が負担している年間3千億円の検診費はドブに捨てられている。

国民の健康づくりでなく、医療界のための患者づくりしかしない検診などやめたほうがいい。

 

以上